2011-08-24 旅立ち 詩作 #詩 旅立ち 閑静な住宅の 箱庭の狭い自然 暗い地中に 何年も過ごしていたのか 続く暑さを 頃合いと感じ取り 苦労しながらも地上へ 細い松の幹を登って 葉の裏陰で 皮を脱ぎ 小さき羽が 立派になるまで 透き通りそうな 緑の身体 見事な蝉の色彩を 纏うまで 朝の光を吸い 掴まる殻から 翔び立ち行け 広大な自然に その小さき命を 輝かせながら… ※2011.8.16 執筆 (一部加筆・添削あり)