卒 業 写 真
離れてしまった 俺達に
今 言えることは 何もない
皆 別々の道を歩いている
誰にも 話せない
苦しみや 悲しみを背負って
重さが 増えるたびに
ひとり 涙を落とす
そんな 辛い夜に
古いアルバムの
セピア色の写真を見る
笑っているクラスメートが
「元気出せよ!」と けしかける
心を いつも癒してくれる
たった一枚の写真だけど
生きる勇気や 優しさを与えてくれる
たった ひとつの タイム・トンネル
※詩集「FREE」より (執筆時 17歳)