友 よ
-所詮 研究対象の動物並みさ-
お前が酔い潰れる時 言い捨てた
初めて 本気で恋した相手は
福祉大学の 女子学生
「お陰様で 役に立った」の手紙を
握り締め 独り泣いていた
裏切りの刃で裂かれた 心の傷は
時を費やしても 癒せはしない
-悪い夢を見ただけさ そんな女なんて
早く忘れちまえよ- 俺の慰めは
虚しく夜に 沈んでゆくだけ
やり場のない怒りで 愚図る心
寝かし付けられず 苦い酒を
コップに注いでは 呷り飲む
お前の 悲しみのために
せめて明日は 雨になれ!