MAXIMUM
冷たい風が この肌を
吹き抜けてゆく
優しさが 足りない季節
愛は 枯れても
哀しみは 枯れない
その手に その頬に
どれだけの 涙
流すのだろう
尽きぬ痛みを 抱え込んで
悔しさで握った 拳は
今日も 傷だらけだ
泣き明かしたい 夜もある
だけど 心配しなくていい
命を粗末にしたら 負けさ
生きたいのに 逝った者たちの
言葉 噛み締めながら
どんなに 無様で
不自由な この身体でも
MAXIMUM
生きてみます
PN.出戻 始
作品執筆当時 16才
加筆・添削なし