LAST STAGE
むせるような タバコの煙と
客が鳴らす ハンド・クラップ
君の唄う歌は 心に突き刺さる
そうさ 青春の苦さと 切なさと
その声に たまらなく似合っていた
「もう俺も 歳だな」
酔い潰れた時 呟いたよな…
巷で流行る曲に 目もくれずに
投げ捨てるように 両手で
ギターを 弾き合った
時代の流れに 逆らってきた
心の熱さは 今も同じさ
満席の客の叫ぶ アンコールに
お前は 最後のナンバーと
燃え尽きようとしているのか
※サークル誌「夢喰」vol.21 1997/1 掲載
